覇王伝説 

 小林みほ子著 

亜空間オ レンジ帯にようこそ!日本文学館

亜空間オレンジ帯の夏
【覇王伝説】


こんにちは!みほ子です。この物語は、命ってなぜ大切か・・・
ということを考えているとき浮かんできた物語です。

私たちには、今生きている自分と、そんな自分を見つめてい
るもう一人の自分がいるのではないかと、思えたんです。
テレビで今放映されている【小公女セーラー】の物語も、テレビの画面でキラキラ輝いて踊ったり、歌ったりしているタレントの人も、人間はみんな二面性を 持っているんだろうと思ったんです。悲しい人は幸せの夢を見ることで救われたりします。幸せな人はもっと大きな幸せを夢見るんです。キラキラしていても本 当は、もう一つの生活を持っているのかもしれない。
暗いこともあれば、最悪のこともあるかもしれない。実態は、夢にたどり着いていない人がほとんどでしょう。
でも私たちは夢を見ることができる。しかもその夢はささやか でもいい、無限大でもいいんです。そこに命というものがある。命があるから夢も幸せも悲しみも感じるんだよね。感じられるのは実は生きている者の特権なん だ。


亜空間と は、地球の表面ではないと言うことです。4次元世界、5次元世界の事かもしれません。とにかく、魔法も次元もぴょーんと飛んでしまう不思議な世界のようです。
皆さんが知っている世 界が標準的な世界だとすると、この亜空間 の世界は【夢のような世界】かもしれません。

この世界の事をちょっとご紹介いたしましょう。

亜空間オレンジ帯の北東部には非常に大きな滝が幅10キロにわたって流れ落ちています。
この滝の水がオレンジ帯の約百万人の生活を潤しているのです。その瀑布の音と言ったら、ゴウゴウとまるで飛行機の爆音のようです。

その水は工業用水になり、オレンジ帯の科学文化を動かす大きな動力になっています。また灌漑用水になって田畑を潤し、ついには大きな海にたどり着くので す。
この海ははじめは非常に清く美しい淡水でしたがいつの間にか、魚まで病気になってしまったのです。よく調べたら、これはあの巨大な瀑布に含まれている危険 な化学物質のせいでした。
この巨大な亜空間を取り仕切っているのは首長国の法皇国です。法皇国は魔法から超自然までコントロールしている国で、この国の指導に異を唱えると言うこと は、このオレンジ帯を壊滅させることにつながることでもありました。
この国には、2つの太陽があって、これをコントロールしているのがまさしく法皇国なのです。

まるで富士山の麓のような法皇国の麓には、アルプスのように草食の動物の羊や牛、鶏が飼育され、これが海の収穫物以外の貴重な蛋白源になっていました。つ まり、百万人の食料は過不足無く供給され、それなりに平和な生活を何年も何百年も続けてきたということです。
北部はとても深い森林地帯ですが、化学が発達して、家を建てるにも木を伐採して使うことがなく、確かに、この頃はとても行き詰まった生活になっておりま す。そういう意味では、平和に見える亜空間にもひずみが派生しているのかもしれません。
亜空間の覇王伝説は、遠い昔の伝説がある日、息をふきかえし、現実のものになった事から始まります。
 なん たって、双子だ から、カットの絵は簡単だったね。でも、物語の二人の女の子は本当はもっとかわいいよ。
あなたの近くの双子だってちょっとみると本当によく似ていると思わない?
私が知っている双子は、完全に双生児で、一人の子が夢を見ると、もう一人の子もほとんど同じ夢を見るんだって。

その双子の友達は、親の関係で親戚に片方がもらわれていたんだけど、その親も亡くなって、実家に帰ってきたんだ。本当に二人はよく似ていたなー。あれ は・・・小学6年生頃のことだったね。今は、元気でいるんだろうか?
私の姉の家にも双子の男の子がいてね。
かわいいね。片方が泣くと必ずもう一方も泣くんだよね。ちょっとその時はうるさいと思うけど。おなかが一杯になってクークーかわいい寝息を立てて寝たりす ると、かわいいなーって思うよね。もちろん双子でなくても子供って、本当にかわいいよね。子供って天使だよね。
亜 空間がなぜオレンジ色をしているか?しってる?
覇王伝説を読んでみて ね。

中学校に行けばわかるけど、この物語は物理学も
化学もいろいろ書いてあるんだ。どこかな・・

環境問題が大問題になって、みんな困っているんだ。西の国の人たちは海の食べ物を主に食べているんだけど、この頃魚や貝がどうも雌化しているらしくて、海 に稚魚が見つからないらしい。
地球の世界ではダイオキシン類等の化学物質が非常に女性ホルモンに似ているということで、海の中の小動物たちを女性ホルモン過多にして、どうも雌化させて いるらしい。つまり、雄に、無理矢理女性ホルモンを注射しているようなもんだね。だから、雄の小動物が雌化するんだ。
雌化しても、もともと雄なんだから、子供を産むことができない。雌雄同体の環状動物ばかりだったら子供も産めるんだけどね。
そのため地球上から一分に一つずつ【種】が滅亡していると言われているんだ。
命って、持っているものは【何さこんな命なんて】と簡単に言うけど、こんなに愛おしいものは無いんだ。お父さんとお母さんがいても、受胎は本当に難しいん だ。私達って、実には逢いがたくって逢っているんだよ。本当にこんな奇遇は無いんだよ。

何億分の一の確率で命を得、そして生きている んだ。人 に下げずまれようが、馬鹿にされようが、生きて生き尽くせ。あなたの命は本当に地球より重たいんだから。

地球より重たいって? 嘘ォと思う?でも本当に地球より重たいんだ!一つの証明をしようか?  
あなたが今地球上に命を持っていない人だったら、地球はあなたにどのような関わりを持つと思いますか?
地球に何が起こっても、太陽が照っていても照っていなくても、何にも関係無いことでしょう?
つまり、あなたがいるからあなたは地球を知覚できるのです。・・・あなたの命は地球より重たいのです。証明終わり。
今はわからなくてもいいでしょう。でも命をはぐくんでいけると言うことは本当に重要ですばらしいことなんです。
これは、唯神論にも聞こえますが、実は完全な物理の世界なんです。
物理って本当におもしろいよね。

西田幾多嘯ニいう物理学者が、【人間はいつでも自分のうしろ頭を見ているんだよ】っていいました。やっぱり嘘ー!と思うでしょう。でも本当なんだよね。

この巨大な大宇宙は磁力が支配しているんだ。磁力はぐわーっと曲がって円を描いているんだよ。まっすぐ見ていてもその先にあるものは自分自身に帰っていく んだ。つまり・・・・人間はいつでも自分のうしろ頭を見ているんだよ。
悪いことをしたらついにはその思念は自分を直撃すると言うことだ。
勿論よいことをしても自分に返ってくるんだ。

因果合法は事実だったんだね。やっぱりこれは完全な物理学でしょう。物理って本当におもしろいよね。
法 皇国城は、富 士山のような高い山の中腹にあって、そこは修道士がすんでいて、連邦の化学や技術を率先して指導しているのだ。

ガイ青年は若いけど、 超能力の固まりみたいな人だ。8才の頃お父さんと生き別れた。
先にもいったけどこの 国の人は、【思念を駆使して飛んだり、魔法を使ったりできる】から、連邦のほかの人々は対抗もできなかったんだ。
ただ、この国には怨念 というものが無かったんだよね。この怨念は北の国がコントロールしていた。

法皇国がぴかぴか輝いている内は、怨念は育ちようが無かったんだけど。
ここのところ、とても不安な情勢になってきた。
中でも貧しい国の人々は、今までは何があってもあきらめていたけど、覇王伝説がにわかによみがえったら、【あきらめる必要が無い、我らこそ救われるべきな のだ】と思い始めたんだ。苦しいから、そう思っても仕方が無いでしょう?
怨念の行き着く先は実はまがまがしい邪神に同化することだったんだ。でもその生け贄が法皇国の国王だったなんて・・・・!

この物語は人権問題と環境問題、命の問題が主題です。
運命というものに流されることなく頑張ることは、必要だけど、この世の中はなかなか正義が表れることが難しい。
水戸黄門のように、印籠がすべてを解決できるというようなことは実は、本当に難しいことなんだ。でも、運命だからとあきらめてはいけない。
あきらめないことで、少しずつ、変えることができるのがこの社会だ。
日本の女性たちも頑張ってきたから・・・・。政治に参加できるようになったんだよね。
後書 きのとこ ろに書いてあるけど、長官バルナールは、本当に悪いやつだ。でも一番人間くさい。こんなんばっかりじゃない?今の社会は・・・

表紙の中に刷り込んであるけど、バルナールって、英語の意味は【本当に貴重な】と言うような意味であったんだよね。
ほとんどそんな気もなく命名したんだけど彼の人生にぴったりだったね。
人間って、はかないけれど、必死で【いつでも人のためになろうと頑張って生きている】のよね。でも。【純粋ほど簡単に転落する】のも事実なんだ。だから、 自分をよく見極めねばならない。たった一つの命じゃ無いか【死んだところで私なんか、何の価値も無い】って、言う人がいるけど・・・・。冗談ジャー無い。
神様が、【そろそろ老衰ですよ。もうゆっくりお休みなさい!】って言ってくれるまでが本来の寿命なんだから・・・・【生かされていることに感謝して、あり がとうありがとうって生きるのがすべての命の使命】なんだよ。
テレビや、映画の世界で、悪者がどんどん殺されたり、爆発されたりするシーンがあるよね。私は、ぞーっとしてそれを見るんだ。あの子があそこまで大きく なったのに、どんなに多くの愛情があっただろうか。つまり、どんな命も、愛深く育てないと、決して育たないと言うことだ。どんな悪者だってだ。
【赤ちゃんってね、1 時間おきに泣いたりむずかったりするんだよ。その泣き声を聞いたらお母さんのおっぱいは、ぴーんと張って母乳を出そうとするんだ。赤 ちゃんにやらないと胸がぴんぴんに張ってね、まるで血が一点に集まるように盛り上がるんだ。】お母さんはね、そのおっぱいを赤ちゃんの口に含ませるんだ。 小さい胃袋の赤ちゃんは、すぐにおなかが一杯になるから、すぐねてしまう。でも盛り上がった白い血液はすっかり出し切って終わない限りだんだん固まってし まい乳腺炎になってしまうんだ。

お母さんはおむつを取り替え、汗びっしょりで泣いた子の、肌着をとりかえ・・・真夜中であっても赤ちゃんが飲み残したおっぱいをヒーヒー泣きながら絞り出 すんだ。赤ちゃんが吸ったら、はじめはとても強く感じて、その力で乳首も持って行かれそうで痛いこともあるけど、だんだん慣れるとおっぱいを吸われるのが 心地よくなることだ。

でもほとんどのお母さんはあなたたちを育てるために非常に【超自然的に育児をさせられているんだ】。つまり、育児を拒否できないように自然の中にくみこま れているんだね。
その自然の驚異はびっくりすることだらけだけど【子供が大きくなる内に自然に忘れてしまう。】
人間は【忘れる】という神の薬を飲み干しながら生きていくんだ。

お母さんが命をはぐくんで【あなたを育ててくれた事実を、馬鹿なオカンと言って一笑に付していいものかどうか。】
親孝行はね、たぐいまれな一期一会のチャ ンスをくれた親に、【命をくれてありがとう!】といってできるだけ長生きすることなんだ

バルナールは、あんなにも困民のことを救いたいと思っていたのに、北の国の王の一言でその首をおとされてしまう。
バサッと落とされた彼の命について、しようがないといえるだろうか。人の掛け替えの無い命の一つには長い年月にわたる様々な思いが寄せ集まってあるはず だ。どんな命でもどうか助けてやってほしい。そう思うのです。
邪神は、遠い昔に追い やられた蛇のような形をしている神様なんだ。
神様って、みんないい ひとなんて思っていたら、大まちがいだ。
特に大自然を敬うもの 達の神は、荒々しい。

荒々しい神に負けて、人身御供を出したりした過去をその歴史に持つ人間は、本当によわいやつだね。

命が大切だと第一に思っていたら、、人身御供
なんて、思いつくはずがない。

権力に負けて、どんなにたくさんの人が生き埋めになったか・・・。本当にかわいそうで怖い話だ。

だから、今、命が大切とわかった私たちは、決して後戻りしないで仲良く生きて行かなければならない。

邪神が蛇だったら、蛇の牙は上だけでしょう!でもこの場合は違うんだよね。フフフ
ワニのようにどう猛なんだ。切りたくないのに、妹をかばって神剣を振り下ろしたカオルの気持ちがわかりますか?

ましてや邪神が乗っ取っているのはこの世で初めて愛した国王だったんだから・・・。つらいよね。
  ちょっと太って見えない?
体の中からもし神剣が溢れ出るとしたら、
体中がものすごく帯電していると思うんだ。
そこで、髪の毛がびゃーっと逆立つだろうと思って一本一本ぴんぴんたたせてみたんだけどそれに熱中して、うっかり顔を細面にするのを忘れてしまったんだ。
カラーの場合、膨張して見えるからよりふっくらしてしまったわけです。
ちょっとやせさせようかとも思ったんですが、髪の毛が帯電していなかったら顔にかかって普通になるでしょう?
つまり、このままにしたと言うことです。

蛇神を描くのにものすごい資料集めをしたんだけど、蛇って実は本当にかわいい顔をしているんだ。
明るいところでは目玉も丸くって、頭もつるんとしていて、蛇さんはまず罪が深いものという気がしないわけなので相当悩みました。。

蛇神の顔は実はワニの顔がぴったりだったね。
ワニは、目も日中なのに縦に割れて見えるし、牙も物語のままだ。だから蛇神の牙はあごの上下についたままにしたんです。
もう一つ、龍神様も探してみたけど、どちらかというとワニのイメージだったね。
でも覇王伝説の物語の蛇神は心の中に住み始めた邪神だから、怨念でどんどん大きくなっていく。
帝王に無理矢理とりついた邪神は、強烈なばい菌のようなもので、どんどん増殖してとうとう帝王の脊柱まで支配していったんだ。
第一回のオレン ジ帯の滞在は、小学校6年生の時だった。
カオルは第一回の記憶 は時間のロスが全くない同時間同時刻に覚醒したので、オレンジ帯の記憶を夢の中の出来事として処理してしまった。

第二回目のオレンジ帯の訪問は中学2年生だった。このときは花火大会の日に、無理矢理オレンジ帯の中に引き込まれたのだ。
後からわかったけど、オレンジ帯ではカオルがどうしても必要だったんだ。

悪者の思念が花火を暴発して大事件を起こしたんだ。
多くの人が死傷し、カオルは行方不明になってしまった。実は、第二回の帰還の後、カオルは殺人事件を起こした罪にさいなまされ、どうしてもこの事件を忘れ たかった。
だから・・・
カオルは深層心理的に、オレンジ帯のことを忘れていたというわけ・・・・。

第三回目は、イズミにつれられて、オレンジ帯に出発した。オレンジ帯の環境を良い環境に変えるために・・・。もう一つ、本当にカオルが殺人という罪を犯し ていなかったか、確認のためでもある。

今は、大学1年生、カオルは決してオレンジ帯のことをわすれはしない。
そして、与えられた命と、大切な人生を、必死で生きているよ。
生きているだけでしあわせなんだから・・・。       次は、【UFOの秘密】のお話【虹色の鯨】です。おたのしみに!